いま話題のテスラの家庭用蓄電池、特徴と導入のメリット、デメリットを紹介

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いま話題のテスラの家庭用蓄電池、特徴と導入のメリット、デメリットを紹介

2020.05.12メーカー・製品情報

家庭用蓄電池の設置が増える中、米国の自動車会社テスラが発売する「Powerwall(パワーウォール)」が日本へ参入する事が決まり、業界では大きな話題になりました。

今回はこの「パワーウォール」の特徴やメリットをご紹介しますので、参考にしてみてください。

テスラの蓄電池とは

テスラとは

昨今、再生可能エネルギー関連で話題になっている「テスラ(Tesla)」とは、家庭用蓄電システム「Powerwall(パワーウォール)」を製造している米国の会社です。

テスラは、かつてはテスラ・モーターズ(Tesla Moters)といい、EV車の製造・販売を中心に行ってきました。「パワーウォール」はその知見を活かして作られた家庭用蓄電システムで、日本ではいつ発売されるか注目されていましたが、いよいよ2020年春から発売開始になり話題を呼びました。

欧米で高い人気

「パワーウォール」はすでに世界各地で販売されていて、高く評価されています。アメリカをはじめとして、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、イタリアなどで販売実績を上げており、なかでも南オーストラリアでは世界最大規模の蓄電池設置実験を行ったことで、世界的な注目を集めました。

家庭用蓄電池が注目される理由

家庭用蓄電池の市場拡大

テスラの蓄電池に注目が集まったのには、日本市場の動向が関係しています。企業だけでなく一般家庭にも再生可能エネルギーの利用が浸透し、家庭用蓄電池も普及してきました。

太陽光発電で日中に発電した余剰電力を蓄電池に貯めておき、雨天時や夕方・夜間などに利用する人が増えてきたのです。日常生活に必要な電力の供給を電力会社に依存したくないと思う人が増え、家庭用蓄電池の市場はここ数年、拡大傾向にあります。

売電から自家消費へのシフト

家庭用蓄電池の普及には、タイミング的な理由もあります。2009年にスタートした家庭用太陽光発電のFIT制度(固定価格買取制度)の売電期間が2019年に終了し、卒FIT後の次の一手を考えなければならなくなりました。

補助金制度が利用できる

自家消費用の再生可能エネルギーについては、各種補助金制度があることも市場拡大を後押ししています。たとえば、東京都の「地産地消型再生可能エネルギー導入拡大事業」などが挙げられます。

家庭用蓄電池の補助金に関してはこちらの記事もご覧ください。
【最大60万円】2020年まだ間に合う!エリア別蓄電池の補助金情報
SIIの補助金で家庭用蓄電池をお得に導入のチャンス!

テスラの蓄電池の特徴

低価格

「パワーウォール」の最大の特徴は、その価格設定にあります。「パワーウォール」の本体価格は82万5000円(税抜)、本体サポートを行う通信ソフトウェアの「Backup Gateway」は16万5000円(税抜)であり、両者を組み合わせても99万円(税抜)と100万円を切ります。これは10kWh以上の大容量の蓄電池では破格と言えます。「パワーウォール」と同様の蓄電容量を持つ他メーカーでは200万円以上するものもありますので、「パワーウォール」の価格は画期的であることがわかります。

実際の使用にあたっては、このほかに設置費用がかかります。設置工事はテスラの認定施工業者が行い、およその相場は40万〜55万円程度となっています。しかしこの工事代を加えてもまだ、「パワーウォール」は安価な蓄電池と言えます。

「パワーウォール」の安さの秘密の1つが、販売形式です。「パワーウォール」は、「Certified Installer」と呼ばれるテスラ社が認定した会社のみが販売店・施工店になれます。途中に卸売業者を入れずに販売・施工する直販形式なので、中間コストがかからず安くできるのです。

高スペック

蓄電容量

「パワーウォール」の蓄電容量は13.5kWhの大容量で、最高出力はピーク出力で7kW、連続出力で5kWとなっています。200V対応のため、エアコンや電子レンジなど幅広い家電を使うことができます。実際に使用できる容量は、放電深度と充放電効率という数値をかけたものになります。「パワーウォール」の場合、放電深度100%、充放電効率 90%なので、12.15 kWhとなります。

屋内外設置

パワーコンディショナー内蔵型で、床置きと壁掛け両方が可能です。床置きの場合は、10台まで連結して蓄電容量を増やすことができます。防水防塵性能に優れ、全天候型なので屋内だけでなく屋外設置も安心です。動作温度も-20℃ 〜 50℃であり、日本の気候であれば全国どこにでも設置できます。

停電時自動切り替え

停電が発生するとバックアップ電源がいち早く察知し、メイン電源を蓄電池に自動で切り替え電力供給を開始します。つまり、停電になってもほぼタイムラグなく電力が復旧するので、部屋の明かりが点かなくなったり、冷蔵庫が冷えなくなったりしません。太陽光発電システムを備えていても、「パワーウォール」がなければこのようなことは実現できません。

スマホアプリ管理

「パワーウォール」は『Tesla app』というスマホアプリで管理ができます。発電量や電力の使用状況などを24時間365日モニタリング可能です。設定変更もスマホで簡単にでき、外出先でも稼働状態を確認して運転モード変更することができます。

容量の80%以上を保証

蓄電池の寿命は、充電と放電を1サイクルとするサイクル数によって変わってきますが、「パワーウォール」は非公表となっています。ただし、保証期間は10年で、80%の容量を保証しています。つまり、10年以内に容量が大きく劣化してしまった場合は新しいものに取り替えてくれます。

「パワーウォール」の仕組み

通常時の動き

ソーラーパネル(太陽電池モジュール)で発電し、その電力を「パワーウォール」にためておきます。これを実際に家庭内で使用するには、直流電力から交流電力への変換が必要なので、「パワーウォール」に内臓のパワーコンディショナーで変換し、屋内に送電します。使い切らずに余った電力も「パワーウォール」に溜められており、雨天時や日没後などに「パワーウォール」から供給されます。

停電時の動き

停電が発生すると「パワーウォール」のバックアップ電源が停電を察知し、自動的に「パワーウォール」に溜められている電力の供給を開始します。このとき、スマートフォンアプリを利用していれば、停電の連絡が届き「パワーウォール」の稼働状況を確認することができます。

「パワーウォール」の導入メリット

停電時の安心に繋がる

家庭用蓄電池を設置する大きな意義は、停電した時に電気の供給源がある事で安心に繋がる所です。

「パワーウォール」は大容量な上、停電した時は自動で電力をカバーしてくれます。使用電力の大きい家電も使えるので、停電の不安や不便から家族を守ります。

「セルフパワーハウス」を実現できる

家庭用蓄電池の目的の一つは、生活に必要な電力を昼夜問わず自家発電でまかなうことができる「セルフパワーハウス」を作ることです。

テスラの「パワーウォール」は、太陽光発電設備と組み合わせることで、日中は太陽光発電を、雨天時や日没後は「パワーウォール」に蓄積した余剰電力を使い「セルフパワーハウス」を実現します。さらに、それを太陽光というクリーンエネルギーで行える点が最大のメリットです。

安価で設置できる

「パワーウォール」の本体価格を1kWhあたりで換算すると、6万1111円(税抜)になります。『Backup Gateway』を入れても7万3000円(税抜)で設置できます。市販されている他のメーカーの家庭用蓄電池の価格は1kWhあたり20万円程度になるものもあることを考えると、その安さがわかります。

蓄電容量が大きい

「パワーウォール」の蓄電池容量は13.5kWhと、とても大きいです。他メーカーでは5.0~7.8kWhが多いので、比較すると2倍以上の蓄電容量があります。電気使用量が多い家庭でも電力を十分に賄える蓄電池です。

コンパクトかつスタイリッシュ

テスラは外観の美しさにも定評があります。配線が出ていたり排熱口がむき出しになったりしていないので、非常にシンプルかつスタイリッシュ。サイズも1150mm(高さ)×753mm(幅)×147mm(奥行き)、重量114kgとコンパクトで設置が簡単です。カラーバリエーションも豊富で、白・濃赤・紺・グレー・ライトパープルの6色から、住宅のカラーや好みに合わせて選択することができます。

パワーコンディショナー内蔵

太陽光発電システムで発電されるのは直流電力であり、家電で使えるのは交流電力です。したがって、自家消費の際には直流から交流に変換するパワーコンディショナーが必要となります。この点、「パワーウォール」には最初から内蔵されている「ハイブリッド型」の蓄電池ですので、パワーコンディショナーを別途購入して設置する必要がありません。

操作が手軽

iPhoneやAndroidに対応するアプリを利用して、どこにいても家庭の電力の様子をリアルタイムにチェックすることができます。チェックできるのは、電力消費量、自家発電のパフォーマンス、バックアップ稼働した履歴などです。発電量や消費電力量などをグラフ化して、1日・1週・1カ月・1年ごと、または累計で見える化もできます。 また、停電が発生したときはスマートフォンで通知が受け取れます。

運転モード設定では、バックアップ専用モード・自家消費モード・バランスモード・節約モードの4つを選択可能です。たとえば、台風などによる停電が起きそうだと予測できるときは「バックアップ専用モード」にしておくと、「パワーウォール」を100%充電しておけます。

「パワーウォール」設置の際の注意点

導入時期が明確でない

「パワーウォール」はすでに予約開始されており、設置開始は2020年春といわれていますが、正確な導入時期が不明である事は注意が必要です。

補助金の対象外

テスラは北米および国際規格を満たしていますが、海外製なのでJISなど日本の製品登録基準はみたしていません。各補助金が定める基準を満たせないと、補助金の対象外になってしまいます。

JET認証を受けていない

JET認証を受けている蓄電池であれば性能確認試験などが省略されますが、「パワーウォール」は認証を受けていないため、対応は電力会社との個別協議になります。電力会社によっては協議に時間がかかる可能性や、最終的に設置できない可能性もあります。

家庭用蓄電池を考えるなら、一度は検討したい製品

テスラ社の「パワーウォール」は、世界的にも評価の高い家庭用蓄電池です。価格の安さや性能の高さから、日本でも設置を検討している人が多いようです。

海外製ということで注意点もありますが、従来の製品にはないメリットも多く、検討に値する製品です。これから家庭用蓄電池の設置を考えているなら、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

今回は「パワーウォール」の説明をしましたが、国内メーカーの高品質な家庭用蓄電池も価格相場が下がっています。蓄電池設置お任せ隊では複数メーカーの蓄電池からお客様に合った蓄電池選びのご提案をさせていただきますので、購入を検討している方はお気軽にお問い合わせください。

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