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2020.04.09メーカー・製品情報
家庭用蓄電池は、近年で数回に渡って大規模な停電が発生した事や、クリーンエネルギーの重要性に対する意識の高まりによって急速に普及しています。
今やたくさんのメーカーが家庭用蓄電池を発売していますが、今回はその中から「デルタ」の蓄電池を紹介していきます。
デルタの蓄電池のメリットや特徴を理解し、購入を検討する際の参考にしてみてください。
デルタは1971年に台湾にて設立した電子機器のメーカーで、電子技術に関する世界的な賞を多数受賞しています。その高い技術は環境分野に大きく貢献していて、3年間で640万トンもの二酸化炭素排出量を削減したという実績があります。
そんなデルタには、「SAVeR-H(セイバーH)」シリーズという家庭用蓄電池がラインナップされています。この「SAVeR-H」には、どんな特徴があり、どんな家庭に向いているのか説明していきます。
「SAVeR-H」は2種類のパッケージが用意されており、スタンダードなタイプの「SAVeR-H6000」と、大容量なので電気使用量が多い家庭や大家族におすすめな「SAVeR-H12000」があります。
販売開始から日が浅く、具体的な定価相場がつかめていませんが、SAVeR-H6000が150万前後、SAVeR-H12000が200万前後と思われます。
※表は横スクロールでご確認ください。
品番 | 蓄電容量 | タイプ | 停電時の動き | 定価 |
---|---|---|---|---|
SAVeR-H6000 | 5.6kWh | ハイブリッド | 全負荷 | オープン価格 |
SAVeR-H12000 | 11.2kWh | ハイブリッド | 全負荷 | オープン価格 |
デルタの「SAVeR-H」シリーズは、ライフスタイルに合わせた蓄電池の運用モード選択が可能です。「自家消費優先」なら、昼間に太陽光発電で作った電気を蓄電池に溜めておき、夜や天気が悪い日に使用する事で、電気代を削減します。
「売電優先モード」なら、太陽光発電の電気を使いながら、余った分は売電、さらに深夜の安い電気を蓄電池に溜め、朝夕の時間帯に使用する事で「売電増加+電気代軽減」の効果があります。
また、屋根の形状を選ばずに設置できる柔軟性も「SAVeR-H」の特徴です。
ここからは、「SAVeR-H」シリーズの機能面のメリットを紹介していきます。
蓄電池には、停電時に一部の電気だけ使える「特定負荷」と全ての電気を使える「全負荷」の二つのタイプがあります。
「SAVeR-H」は全負荷タイプなので、停電時でも家全体の電気を使う事ができます。停電を察知すれば、自動で自立運転に切り替わり、家全体の電力をカバーしてくれます。
蓄電池には、太陽光パネルと蓄電池に対してそれぞれパワーコンディショナが必要な「単機能型」と、太陽光パネルと蓄電池のパワーコンディショナが一体になった「ハイブリッド型」があります。「SAVeR-H」はハイブリッド型に該当し、停電時の出力が高いという特徴があります。
今までの一般的な家庭用蓄電池では、停電時に1.5kVAまでしか発電できず、停電が長引いた場合、結局蓄電池の電池が切れてしまうというケースもありました。 ハイブリッド型の「SAVeR-H」は最大3kVAまで使用する事が可能ですので、停電時に複数の家電を同時使用も可能です。
さらに200V機器に対応しているので、エアコン・IH・エコキュートを使う事もでき、オール電化のご家庭にもぴったりといえます。
SAVeR-H6000 | SAVeR-H12000 | |
---|---|---|
LED照明(30W) | 130時間 | 260時間 |
50型のテレビ(150W) | 24時間 | 48時間 |
300L冷蔵庫(50W) | 48時間 | 96時間 |
デルタの蓄電池は、停電が起こった際に自動で自立運転に切り替わる機能があります。通常の太陽光発電にも、停電時の自立運転モードがあるのですが、基本的に手動で操作をする必要があり、いざという時にすぐ対応できないかもしれません。その点「SAVeR-H」では、停電で慌てそうになる状況でも自動でシステム切替をしてくれる安心感があります。
また、蓄電池に溜めた電気を全て使わずに残しておく容量を設定する「リザーブ機能」があります(最大70%)。これにより、まさかの自体に備える安心感を保ちながら蓄電池を活用する事ができます。
「SAVeR-H」シリーズは、静音・コンパクト・耐塩害仕様といった特徴があるので、置き場所に困るケースが少ないというメリットがあります。
(参照:デルタホームページ)
容量の割にコンパクトサイズな事も、デルタの技術が成すところでしょう。上図のように、パワーコンディショナは壁掛け、蓄電ユニットは外壁の角に、というスマートな設置が可能で、さらに、塩害に強い仕様なので海が近い地域の方も設置しやすい蓄電池です。
実際に、卒FIT後に「SAVeR-H」を15年導入すると電気代はどれぐらい変わるのかシミュレーションした結果をご紹介します。4人家族で、条件は以下の通りです。
パネル出力 | 4,234kWh |
年間発電量 | 900,000~1,600,000万円 |
電力会社 | 関西電力 |
料金プラン | 従量電灯A |
卒FIT後売電単価 | 8.0円 |
電気料金上昇率(想定) | 2.0% |
蓄電池 | デルタ5.6kWh:SAVeR-H6000(ES6JB1) |
さらに、蓄電池設置後の最適な電力プランとして【ワタミファーム&エナジー株式会社:従量電灯A】に切り替えます。
太陽光のみ | 太陽光+蓄電池 | |
---|---|---|
年数 | 15年 | 15年 |
電気料金 | 2,619,409円 | 813,348円 |
電気料金実質削減額 | 0円 | 1,797,061円 |
蓄電池導入と電力プラン変更をすると、太陽光パネルだけの場合と比較して15年間で約180万円もの電気代削減に繋がるという結果になりました。仮に蓄電池の設置に200万ほどかかったとしても、1日辺りの負担額は数十円ほどになります。
蓄電池の設置にかかった費用の元を取るとまではいかなくても、実質の負担額を抑えながら災害対策をする事が可能です。
2018年の台風で起こった関西の停電や、2019年の台風による関東・特に千葉県での停電は、地域によっては2週間ほど続きました。この間に、太陽光パネルや蓄電池などを設置している家庭の電気だけがちらほらと点いている光景が見られたそうです。蓄電池は費用を抑えながら入る「停電保険」という考え方もできます。
電子業界で世界的なシェアを誇るデルタの蓄電池「SAVeR-H」シリーズですが、定価が公表されておらず、オープン価格という表記がされている事が多いです。具体的な価格を知るために、いくつかの業者へ見積もりを依頼しましょう。
蓄電池設置お任せ隊でも、お見積りを無料でさせていただきます。「蓄電池で経済メリットが出ます」といった売り文句で買わせるような事はありません。
お客様1人ひとりのライフスタイルを丁寧にヒアリングし、最適な蓄電池の提案をさせていただきます。「まずは見積もりをとってみたい」「不明な点がある」という方はお気軽にお問い合わせください。
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